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土屋佳奈先生ライフスタイルインタビュー

2児の母で開業医。土屋佳奈さんに教わる日々を肯定する考え方

皮膚科医として、2児の母として多忙な毎日を送る土屋佳奈先生。「診察室では伝えきれない情報を届けたい」という思いから、SNSでの発信にも力を入れている。悩むことや壁にぶつかることがあっても、自分らしく生きていくためのマインドを教えていただきました。

診察室を飛び出して知識や経験を届ける

土屋さんはストレスを溜めないタイプだ。座右の銘は『死ぬこと以外かすり傷』。

人生は選択の繰り返しだが、クリニックの経営者となり、判断が必要となる場面はさらに増えた。
何かを決めるときは勘を信じる。
守備範囲外のことは専門家に頼む。

開業してからとくに大切にしているのは、スタッフ一人ひとりを大切にすること。

クリニックに訪れた患者さんは、医師よりも受付や看護師などのスタッフと接する時間が圧倒的に長い。医師に聞きにくいことをスタッフに質問したり、要望を伝えたりすることがよくあるそうだ。

「私も患者として他の病院に行く時、先生に聞きにくいなと思うことはよくあります。忙しそうだから邪魔しちゃいけないかなとか、同業として察してしまう部分もあるのですが、緊張もあるんですよ。だから患者さんが私に質問するのをためらう気持ちはわかります。スタッフが私と同じ知識を身に着けていれば、患者さんの質問に答えられるのでメリットがあると思っています」

土屋佳奈さんのオフショット2

土屋さんはインスタグラムで情報発信をしている。
そのきっかけも、

「スタッフに知識を持ってほしい」
「診察室では患者さんへ話しきれないことを伝えたい」

そんな気持ちからだった。

忙しい業務の中で、教育の時間を持つことは簡単ではない。インスタならスキマ時間に手軽に情報共有ができる。

このインスタの活用は別の反響があったようだ。

「投稿を見た方から、DMで相談を受けることが多いです。診察はできないので丁寧にお断りするしかないのですが。すでに病院にかかっている人からの質問もありますが、やっぱり患者さんは医師に面と向かって疑問をぶつけづらいんだなと感じています」

同時に、情報があふれる中で、正しい情報を得にくい状況に関して医師として懸念もある。

「DMやコメントをいただく中で、皮膚の悩みを抱えている人、困っている人がこんなにいるんだと実感しました。個別の対応は難しいですが、SNSなどで発信すれば幅広い人に届けられます。これからも知識や経験をシェアすることで、助けになりたいと思っています」

SNS以外の方法でも情報発信を準備中という土屋先生。
皮膚科医として、母として、働く女性として多くの悩める人々の力になるだろう。

土屋佳奈先生のインスタグラム
https://www.instagram.com/dr.kana_tsuchiya

つちやファミリークリニック
http://tsuchiya-family-asakusa.com/

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むらかみみさと

BeDo編集長
ライター、エディトリアル・ディレクター
慶應義塾大学在学中からインタビューや取材活動をおこなう。複数の組織で文字を通したPR、プロモーション、コミュニケーションに従事。

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