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土屋佳奈先生キャリアインタビュー

夫婦でクリニックを営む「発信力のある皮膚科医」土屋佳奈さんの歩み

入谷で「つちやファミリークリニック」を営む土屋佳奈先生。父から継いだクリニックを内科医の夫と二人三脚で経営し、2020年春には浅草に分院をオープン。大学病院勤務から結婚・出産を経て開業するまでの道のり、目指す医師像について伺いました。

臨床研修修了後、大学病院の皮膚科へ入局

土屋佳奈先生は、父の病院を夫と共に継いで『つちやファミリークリニック』を開業した。

夫との出会いは大学。初期研修課程を修了後に結婚した。

「同級生の中では結婚が早かったと思います。学生時代の交際相手と結婚する医師自体が多くないですね。研修医生活はもちろん、その後もずっとハードな働き方が続くので、プライベートと両立しようとすると男女ともに努力が必要だと思います」

後期研修は東京女子医科大学附属病院の皮膚科に入局。皮膚科は女医の割合が高いものの、だからこそプライベートと仕事の両立はシビアになる。

出産後は最短で戻ってくることが暗黙の了解。土屋さんの場合も、妊娠中も残業をこなす働き方が続いた。

「医師の場合、大学6年、研修医2年、専門医を取るにはさらに5年はかかります。専門医取得まで頑張ろうと考えると、すべてストレートでも30歳を超えるので、結婚や出産の年齢は自然に遅れてしまいますね」

子育てと仕事の両立に周囲のサポートは不可欠

医師に限った話ではないが、女性が出産後も仕事を続ける場合、両立は簡単ではない。

土屋さんの夫は同じ大学病院の小児外科勤務。残業、当直はもちろん、いつ呼び出しがかかるかわからない仕事の中で、戦力として頼ることは困難だった。

「1人目の時は、当直のときなどは夫の母がサポートしてくれたので乗り切ることができました。私も長時間労働で多忙な中、息子と過ごす時間は癒しでした」

仕事を辞めようと思ったことはないが、4年後、第二子の妊娠を機に働き方を見直すことにした。

「大学病院は厳しい環境です。残業はもちろん入院患者さんがいるので当直があり、その中で学会の準備や自分の勉強、専門医試験の準備もしなくてはいけません。患者さんも、一般のクリニックでは診ることができない重篤なケースが多いです」

大学病院での働き方に限界を感じた土屋さんは職を辞すことを決断した。

第二子を考えていたこともあり、非常勤での働き方を選んだ。週に4〜5日、複数のクリニックでアルバイトをおこなう。

大学病院で診る疾患と、クリニックで診る疾患は異なる。他の医師はどんな治療方針を取っているのか、実際の現場で患者さんを相手にしながら学びたいと思った。
また、もともと関心が高かった美容医療の知識やスキルも得たいと考えた。

「いろいろな先生のやり方をみたかったこともあり、先輩のクリニックでアルバイトをしました。非常勤なので、働き方はかなり変わりましたね。皮膚科は混むので仕事は忙しいものの、残業や当直はないですし、小さい子どもがいながらでも働きやすかったです」

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むらかみみさと

むらかみみさと

BeDo編集長
ライター、エディトリアル・ディレクター
慶應義塾大学在学中からインタビューや取材活動をおこなう。複数の組織で文字を通したPR、プロモーション、コミュニケーションに従事。

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