Profile

細井 龍(ほそい・りゅう)
アマソラクリニック院長
千葉大学医学部卒業後、初期研修をJR東京総合病院、後期研修をがん研有明病院形成外科にて修了。
一般形成外科勤務のかたわら東京美容外科で美容外科医としてキャリアを積む。
がん研有明病院退職後、複数のクリニックに勤務し、2020年3月、渋谷の地にアマソラクリニックを開院。
家庭教師/個別教室塾MEDUCATE経営。
https://amasora.jp/
週4日整形外科医、週3日美容外科医
父はパイロット、母はアナウンサーという家庭に育った細井龍先生。医学部を目指した理由は大学で専攻する価値がある学問だと判断したからだった。千葉大学医学部卒業後、JR東京総合病院で初期研修を受ける中で、この先何十年と医師を続けるべきか迷いが生まれた。
「研修医後の進路として、起業も検討していました。病院で働く年配医師の姿が、自分の将来像としてしっくりこなかったためです。僕にとってはロールモデルがいないと感じていました。しかし、起業家としてはすでに後れを取っている状況でもありました。高卒、大卒で起業している同世代はたくさんいるので。医師免許の有無は起業家としての能力には関係ありません」
医学の道を続けようと考えたのは、恩師である前田拓摩医師との出会いからだ。『せっかく医者になったのだから、自分が胸を張って誇れるスキルを持つまでやってみては』という言葉が腹落ちした。前田医師の勤務するがん研有明病院で後期研修に進み、形成外科医としてキャリアを歩みはじめる。
「技術を取得するためには時間がかかりますが、身につけた技能はその後の武器になります。医師という肩書を持って起業する場合、同業である医師に認められる必要があります。医師免許を持っているからと一般の人にもてはやされても、本質ではないので。そのためにも臨床経験は必要だと考えました」

形成外科・美容外科両方の経験を積んだ細井さん。高いスキルを身につけるためにほとんどの時間をオペに費やした。
「がん研有明病院で週4日、東京美容外科など美容外科クリニックで週3日の勤務を5〜6年続けました。形成外科も切ってキレイに剥がす、縫うスキルが必要です。美容外科はさらに美しくデザインするセンスや、それを実現する技術を身に着けなくてはいけません。形成と美容両方の能力を高くなければ勝てないと判断しました。大学時代から塾経営もおこなっておりその仕事もあったので、休みは年に数日しかなかったですね」