医師が資産運用を「専門家」に任せる意味とは?
年収が高く、それだけ資産も大きくなる医師。
貯金として眠らせておくよりも、運用したいと考える医師は少なくないのでは?
しかし、高年収であると同時に多忙な医師は資産運用に使う時間は多くないでしょう。そこで専門家の力を借りるのがおすすめです。
今回は資産運用の「専門家」であるFP、証券会社、IFAの活用方法を、医療の「専門家」である医師がどう活用できるか解説します。
医療と資産運用の「専門家」は似ている?
私がこんなことを言うのは恐縮至極ですが、医療も資産運用も奥が深い分野ですよね。お客様(医師からすると患者さん)の困っていることを適切に理解し、「専門家」としてアドバイスするためには、知識と経験が何よりも必要不可欠になるでしょう。そのためには勉強が必要です。
知識については、自己研鑽の賜物だといえますが、経験についてはそうはいきません。経験は、時間と共に培われるものであり、一朝一夕で得られるものではないからです。
経験の部分でサポートしてくれるのが専門家です。
知識と経験が豊富な「専門家」が最も信頼できる
この記事を読んで下さっている医師の皆様は、現在、何年間もの間、医療に携わっていますか?
患者さんは、医師のその豊富な知識と経験に、「この医師なら自分の体のことを全て任せても良い」という安心感を感じているのではないでしょうか。
私たちが、病気や怪我をしたら、知識と経験の豊富な医者に相談したいと思うのと同じで、資産運用も、正しい知識を身に付けていて、経験豊富な「専門家」に相談して欲しいのです。
そもそも「専門家」に相談すべき理由とは
ネットで様々な情報が手に入る時代。それでも専門家に相談するメリットがあります。特にお仕事が忙しく、時間を割けない医師ほど専門家に頼るのがおすすめです。
自己判断による資産運用の難しさ
もしも、あなたに時間的な余裕がない場合。自己判断で運用することは、非常に難しいと考えた方がよいでしょう。
株式市場が開設しているのは、9:00〜15:00ですが、取引時間中だけ相場を見ていればいい訳ではありません。
株式市場には、時間外市場の動向、国外の市場動向も密接に関わっています。多忙な医者が資産運用するとしたら、昼夜、相場を見ている訳にはいかないですよね。本業が多忙であればあるほど、資産運用が本業の妨げになってしまっては元も子もありません。これが自己判断による資産運用がおすすめできない理由の一つです。
また、有価証券の値動きというものは、投資家心理が関わっています。そのため、情報弱者であると投資判断が後手に回ってしまい、大事な機会を逸してしまうケースがあるのです。
情報弱者にならないためには、一日のできる限りの時間を情報収集に充てる必要があります。これは、職業として資産運用をしていないと、なかなかできないことです。
資産運用の「専門家」は、日々、情報弱者にならないように情報収集に徹しているのです。
そして、いち早く仕入れた情報を元に投資判断を行うことで、投資機会を逃さずに提案をしています。以上の点から、本業の傍らで自己判断による資産運用をすることは非常に難しく、「専門家」に相談することをおすすめします。
ではどんな「専門家」を選べば良いのか?
一言で「専門家」と言っても様々。今回は、資産運用の専門家について特徴とそれぞれの活用方法を整理していきます。
資産設計の「専門家」=FP
FP(フィナンシャルプランナー)という職業をご存知の方も多いと思います。
FPとは、国家資格である1〜3級FP技能士、または日本FP協会の認定しているAFP、CFP資格を保有している者のことです。個人のライフプランに合わせた資産設計(節約・家計管理)を立案する者のことを指します。
FPは、相談者に対してキャッシュフロー表を作成し、収入と支出の適切なバランスや、ライフイベントに合わせた将来に渡る資産設計を考える「専門家」です。
FPの活用方法
もしもあなたが資産運用をすることになり、いつまでにどの位の資産が必要なのか、年間どの位の利回りで資産運用したいのか、収入・支出・貯蓄のバランスはどの程度が適当なのか等といったことを相談したい場合、ライフプランに合わせた資産設計(節約・家計管理)をFPに立案してもらうことが可能です。
有価証券運用の「専門家」=証券会社・IFA
すでにおおよその資産設計をイメージできていて、金融資産の一部を有価証券で運用しようと考えている場合は、金融商品取引業者である証券会社、または証券会社と提携しているIFAに相談しましょう。
証券会社・IFAの活用方法
資産運用の一部に有価証券の運用を考えていて、証券会社やIFAの中から「専門家」を選ぶ際に気を付けるべきことは、冒頭でお伝えした知識と経験です。知識については、会ってすぐにはなかなか推測することはできません。私の経験では、証券会社の担当者やIFAに自己紹介してもらえば、ある程度推測できると思います。
もちろん、ベテランで経験が豊富だからといって資産運用が必ずしも上手だとは言えません。しかし、経済が危機的な状況に陥った時、冷静な投資判断ができるかどうかは、やはり経験がものをいう部分もあります。ある程度の経験を培っている「専門家」を資産運用のパートナーに選ぶことをおすすめします。
まとめ
医療と同じで、資産運用も奥が深い分野です。だからこそ、知識と経験豊富な「専門家」に相談するのがおすすめです。特に時間的な余裕のない医師は、情報弱者になりやすく、投資判断が後手に回るケースが多いです。
そのため、あなたの代わりに情報収集してくれる「専門家」を活用しましょう。
資金計画の段階から相談したい場合は、まずはFPの活用を。有価証券の運用を検討している場合は、金融機関やIFAの活用を検討してみてください。