PICK UP キャリアインタビュー

秋田護先生アイキャッチ

秋田護先生に学ぶ「好奇心と行動力でキャリアと世界を広げる方法」

銀座『ウィクリニック』院長を務める秋田護先生。博士号取得後、ラオスやカンボジア等で医療活動を経験し、現在は整形外科医・美容外科医、そしてビジネスマンとしても活躍されています。キャリアの節目にどんな考えを持って決断されたのか聞きました。

整形外科医にとどまらないキャリアを模索中

日本に帰国してからもいくつか進路があった。公衆衛生分野で著名な海外の大学で学位を取り、国際機関へ進むことも検討したが、日本から出て帰国してみると、日本より途上国の人のほうが幸せに見えたという。

「日本国内でなにかしたいと思って、診療に限らず人のつながりでいろいろなお手伝いをしました。医療ベンチャーでは再生医療事業の立ち上げに携わったり、ビジネスにも手を出しました。いくつかクリニックの立て直しも手伝ったりしました。もともと経営やマーケティングにも興味があったので」

2019年に、銀座にある『ウィクリニック』の院長に就任。週3日勤務し、整形外科医としても働く。美容医療に関わったのは、友人の美容クリニックでアルバイトをしたのがきっかけだった。

「美容医療は生命の危機を救う医療とは異なりますが、患者さんの悩みを解決するために医療サービスを提供することは同じです。よく誤解されますが、患者さんは全員がキレイになるために来ているわけではないです。たとえば、毎日のシェービングが面倒で脱毛するとか、化粧をラクにするためにシミを取りたいとか。美容軸ではなく時間短縮を目的とされる方も多いです」

秋田護先生2

相手の困り事やニーズを聞き出し最適な治療を提供することが美容医療に携わる医師に求められる。女性医師のように同じ女性として共感することはできないが、男性目線でどう感じるかを参考にしたい女性患者は少なくない。ロジカルな説明に納得を感じる人もいるため、論理的な面が強い医師でも活躍できる。

「ただし、正しい医療を提供するクリニックが儲かるわけではない面もあります。美容医療に限らず、医学的な水準が高い治療だから患者さんは満足するわけではありません。丁寧に話を聞いてくれる、心地いい空間であるなど、感覚的な部分から来る満足度はおろそかにできません。医学的には間違っているけど、共感してくれる先生が人気だったり。必ずしも結果だけを求めるわけではないです。美容医療に進むかどうかに限らず、医師は好奇心と想像力を持ち、行動に移すことが重要だと思います」

  • この記事を書いた人
  • 最新記事

むらかみみさと

BeDo編集長
ライター、エディトリアル・ディレクター
慶應義塾大学在学中からインタビューや取材活動をおこなう。複数の組織で文字を通したPR、プロモーション、コミュニケーションに従事。

おすすめ記事

PICK UP キャリアインタビュー

2020/9/30    ,

今回お話を聞いたのは、脂肪吸引・注入のスペシャリスト・ボァイエ真希子先生。慶應義塾大学を中退し国立大学医学部へキャリアチェンジ。研修医修了後、入職直後に産休を取得するなど異色の経歴を持つ美容外…

玉城・長尾

PICK UP ライフスタイル

2020/8/26    

自由が丘・溝の口で2つのクリニックを営む玉城有紀先生と、2020年8月1日六本木に『THE ROPPONGI CLINIC』をオープンされた長尾沙也加先生のクロストーク。女医として、開業医とし…

奥村先生ライフインタビュー

PICK UP ライフスタイル

2020/8/17    ,

2020年8月、第3子出産直前に自身のクリニックをオープンした奥村智子医師。美容外科医としてキャリアを築きつつ、結婚・出産というライフステージを迎える女性にとって激動の時期をどのようなマインド…

秋田先生2アイキャッチ

PICK UP ライフスタイル

2020/10/27    ,

美容医療クリニック院長を務める秋田護先生。ビジネスやコーチングなど、医療以外の分野でも能力を発揮されています。好奇心と行動力をもって進んできた日々やこれからの夢を2020年8月にオープンしたバ…

-PICK UP, キャリアインタビュー
-,

© 2024 BeDo