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ボァイエ真希子先生流・変化を受け入れ自分らしいキャリアを描く方法

今回お話を聞いたのは、脂肪吸引・注入のスペシャリスト・ボァイエ真希子先生。慶應義塾大学を中退し国立大学医学部へキャリアチェンジ。研修医修了後、入職直後に産休を取得するなど異色の経歴を持つ美容外科医にお話を伺いました。

転勤は勤め先への恩返し

ボァイエさんは湘南美容外科クリニックで4つの院を経験した。新宿院で1年ほど勤務した後、福岡・小倉院の院長として異動。その後、長野院の開院にも携わり表参道院と、拠点を移してきた。

「他の職業も同じだと思いますが、転勤を好む人は多くありません。当時小倉院は後任の院長に女医を希望していたので、適任者が居ない状況でした。私は妊娠中だとわかった上で採用してもらい、入職直後に産休を取ることができました。恩返しの気持ちもあって地方院のポジションを引き受けました」

夫はフランスなど海外との仕事も多く、リモートでも働ける環境だったことも巧奏した。また、地方院ではさまざまな科目を少ない人数の医師が担当するため、広範なスキルを身につけることが可能だった。

「小倉院の院長を1年ほど務めた後、長野院の立ち上げにどうかと声をかけられて異動しました。当時の湘南はこれから拡大していくぞという段階でしたが、まだ地方を任せられる先生が居ない状況だったので」

ボァイエさんが入職した2015年の同期採用は10人程度だったが、2年後には60人ほどになっていたという。

「入職時から比べると、クリニックの方針もだいぶん変化したと思います。全国で採用をしているので、地方院の人材も充実しているようです。新人医師の教育カリキュラムも整っていますね。私が入ったのは教育体制が整いつつあった時期で、上の先生がしっかり教えてくれました」

脂肪吸引・注入のスペシャリストを目指す

2019年に、銀座にある脂肪吸引・豊胸の専門クリニック、モッズクリニックへ転職。大きな動機は、外科をメインに仕事をしたかったからだ。

「最後に勤めていた表参道院は、皮膚科の治療が多く物足りなさを感じていました。外科、とくにボディの手術をやりたかったので転職することにしました」

転職活動は美容医療業界に強いエージェントに頼った。待遇ではなく、これから美容外科医としてどのようなキャリアを描かえるかを重視して転職先を選択した。ただ、美容医療以外への転身も悩んだという。

「産婦人科の医局に話を聞きにいって、いろいろな選択肢を検討しました。ただ、小さい子どもが2人いる中で夜勤や当直がある不規則な働き方をするのは相当難しいですよね」

医師として夢やキャリアも大切だが、家族との毎日は最優先すべきものだった。

「モッズクリニックを選んだ理由は、前職在籍時に同僚ナースが当院で施術を受けて、翌日から通常通り勤務していた姿を見たことです。技術が高いクリニックなんだなと記憶に残りました。施術見学でもそれを実感して転職を決めました」

脂肪吸引・注入のやりがいは、効果を客観的に感じやすいことだという。努力では解消できないコンプレックスを外科手術で手助けできる。最近の美容医療は、美容皮膚科や極力切らない施術が増加している。その中で脂肪吸引・注入分野はまだマイナーな分野だが、今後伸びていくと予想している。

「脂肪吸引はただ余分な脂肪を取ればいいわけではありません。よりキレイに、自然に見える脂肪注入による豊胸にはテクニックが必要です。これからも、患者さんの理想に近づく施術ができるようにスキルアップしていきたいです。将来的には学会発表などもできればと思っています」

ボァイエ先生のプライベートはこちらから。

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むらかみみさと

BeDo編集長
ライター、エディトリアル・ディレクター
慶應義塾大学在学中からインタビューや取材活動をおこなう。複数の組織で文字を通したPR、プロモーション、コミュニケーションに従事。

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